かに お取り寄せ 蟹の豆知識

兵庫県但馬地方 松葉ガニ

100種類以上ランク分け

ズワイガニの漁獲高が全国一の兵庫県。北部の但馬地方は、冬の味覚の松葉ガニ(ズワイガニの雄)のシーズンを迎えて活気づきます。日本海側有数の漁業基地である香美町香住地区。

まだ薄暗い午前6時前。みぞれが降り、この地方で「雪起こし」と呼ばれる冬の雷がとどろきます。香住漁港に足を運ぶと、大型船から水揚げされた松葉ガニやセコガニ(雌)を品定めする仲買人たちの熱気に包まれていました。

香住漁港でかにの競りが開始されます。午前6時半に競り人が鐘を鳴らして合図すると、箱に入れられたセコガニの競りが始まります。競り人の威勢のいい掛け声に合わせて仲買人が指で値段を示し、次々と競り落とされていきます。

続いて松葉ガニの競りへ。セコガニと違い、空気を送り込んだ海水入りの水槽で生きたまま競りにかけられます。この地域の特色はランク分けの細かさ。水揚げされると、大きさや身の入り方、足の欠けなどに基づき、厳しく選別。それぞれに値が付くのです。

「船上から水槽に入れて生きたまま運び、素人が見ても分からないレベルで細かく選別しているのが、この地域の松葉ガニの価値」と地元の人は言います。隣の柴山漁港が最も細かく、100種類以上の選別をしているとのこと。大型船を擁し、多少海が荒れていてもカニ漁ができるのも強みだそうです。

但馬漁業協同組合によると、1972年には年間約5,000トン獲れた但馬地方のズワイガニですが、1975年ごろから激減し、1992年には過去最低の年間299トンまで落ち込みました。

資源確保の取り組みで、最近は年1,500トン前後までに回復。今年は11月6日に解禁され、産卵するセコガニは来年1月10日まで、松葉ガニは3月20日まで漁は続きます。

近年力を入れているのがカニのブランド化。水揚げしたカニは漁港と船名が入ったタグを取り付けます。柴山漁港では昨年から、重さ1.4キロ以上で漁船、漁協、仲買人とも「質が良い」と認めた最上級品を「柴山ゴールド」と名付け、ゴールドタグを取り付ける取り組みを始めました。

発案した柴山観光協会では「希少で希望通りに提供できないかもしれないが、この地に足を運んでもらうきっかけになれば」と期待する。

生きた松葉ガニを発送してくれるのはコチラ

トップページへ戻る