ワタリガニ 渡蟹

ワタリガニ(渡蟹)とは?

ワタリガニ

食用として重要なカニで、「ガザミ」と言う和名がある蟹です。波が穏やかな内湾の、水深30メートルくらいまでの砂底に生息しています。大きな敵(サメ・エイ・タコ)が来ると泳いで逃げますが、普段は砂にもぐって目だけを砂の上に出してじっとしていることが多い様子。海藻なども食べますが、どちらかと言うと肉食性で、小魚、ゴカイ、貝類など、いろいろな小動物を捕食します。

晩春から初冬まで、冬のほかはほぼ季節を問わず漁獲されるますが、旬の季節は秋。肉と中腸腺(カニミソ)、メスの卵巣(内子)を食用にします。ズワイガニなどに比べると値段が安いのですが、味は引けをとらず、殻もわりと薄くて食べやすいのが特長。
蟹の種類の中では身が少ないのですが、しっとりとしていて柔らかく、甘味があります。卵巣、味噌は味が良く、珍重されています。活け物もありますが、冷凍の方が安価でお求めやすいでしょう。解凍後、塩茹でにしていただくか、ぶつ切りにして鍋や炒め物にします。
甲羅を外して二つ割にしたのち冷凍された、通称「切りガニ」というものも出回っています。切りガニは下処理の面倒が無いため、解凍後、鍋や味噌汁などの加熱調理に使います。

ワタリガニ(渡蟹)のさばき方

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